こんにちは!
今回はタグホイヤーの歴史のご紹介です。
タグ・ホイヤーは、スイス発の老舗時計ブランドです。
創業は1860年で、古くからストップウォッチやクロノグラフの技術に長けており、数々の名作ウォッチを世に送り出してきました。
タグ・ホイヤーの創業者は、ドイツ系スイス人時計師のエドワード・ホイヤーです。
エドワード・ホイヤーは1856年、16歳で時計メーカーに就職し、その後20歳でタグ・ホイヤーの前身であるエドワード・ホイヤー・ウォッチメーカーズを設立しました。
ブランド名は、1985年までホイヤーの名称で展開されていましたが、現在はタグ・ホイヤーに変更されています。
タグ・ホイヤーは、カーレースとのつながりが深く、多くのレーサーに愛用されてきました。
1911年には、タグ・ホイヤーのクロノグラフが、自動車レースの公式計時用として採用されました。
また、1950年代には、フェラーリやマセラティなどのレーシングチームのオフィシャルタイムキーパーを務め、モータースポーツ界で確固たる地位を築きました。
タグ・ホイヤーの現在のラインナップは、8コレクションあります。
主なコレクションは、以下のとおりです。
タグ・ホイヤーは、創業から約160年という長い歴史を持つ、世界的な時計ブランドです。
ストップウォッチやクロノグラフの技術に長けており、カーレースとのつながりが深いことから、スポーツウォッチのブランドとしてのイメージが定着しています。
タグ・ホイヤーは、卓越した時計作りの技術で創業初期より高い評価を得ていました。
1882年には、懐中時計の形状でストップウォッチ機能を持たせたクロノグラフを開発し、以降はストップウォッチおよびクロノグラフを中心にした時計作りに注力しました。
1887年には、ホイヤー史およびクロノグラフの歴史において重要な技術が発明されました。
それが振動ピニオンです。
振動ピニオンは、クロノグラフのスタートおよびストップ時に使用する小さな部品で、時計の動力をクロノグラフ側に繋げたり離したりするための部品です。
当時のクロノグラフは、スイッチを押してから複数の部品を介してようやく針が動き始めるという、かなり複雑な機構でした。
振動ピニオンは、その過程を簡略化したことで、スイッチを押してから動き始めるまでの時間を縮めることに成功しました。
これにより、レスポンスの良いクロノグラフが完成し、より精度の高いタイム計測が可能になりました。
また、構造の簡素化によって量産も可能となりました。
1914年には、この技術を使用して、腕時計タイプのクロノグラフの開発にも成功しています。
さらに、2010年には、この時代に敬意を表して、新型ムーブメント・キャリバー1887が登場しました。
タグ・ホイヤーは、ストップウォッチやクロノグラフの開発に注力し続けました。
1911年には車や飛行機の車載クロノグラフを発表し、特許を取得しました。
そして1916年にはマイクログラフと呼ばれる1/100秒の計測が可能な機械式ストップウォッチを発表しました。
マイクログラフは、36万振動という驚異的な振動数で、1/100秒の計測を実現しました。
振動数とは、時計の心臓部であるテンプが1時間あたりに動く回数を指します。
1時間は3,600秒です。振動数36万というのは、その100倍の動きで針を動かすことが出来るため、1/100秒まで読むことが出来るという仕組みです。
この技術は高く評価され、やがてスポーツ競技の世界に用いられるようになりました。
タグ・ホイヤーのマイクログラフは、1916年のベルリンオリンピックが第一次世界大戦により中止となったため、1920年のアントワープオリンピックで初めて正式採用されました。
アントワープオリンピックは、日本の参加は1912年のストックホルムオリンピック以来2度目で、多くの日本人選手の活躍が期待されていました。
マイクログラフは、1/100秒の計測が可能な世界最高水準のストップウォッチであり、アントワープオリンピックでは、多くの日本人選手のタイムを正確に計測しました。
また、マイクログラフは、1924年のパリオリンピック、1928年のアムステルダムオリンピックでも公式タイマーに採用され、タグ・ホイヤーは、
オリンピックの公式タイマーとして、その名を世界に知らしめました。
オリンピックの公式タイマーに採用されたことで、クロノグラフのリーディングカンパニーとなったタグ・ホイヤーは、さらに技術を磨き、パイロット用クロノグラフウォッチの開発に取り組みました。
1930年に完成したこのモデルは、後に防水性能を追加するなどの改良が加えられ、2人の偉人に愛用されることとなりました。
一人は、後にロレックス・ディープシーチャレンジと共にマリアナ海溝最深部に挑んだ科学者で潜水艇トリエステ号の開発者であるオーギュスト・ピカール氏です。
もう一人は、後に第34代アメリカ大統領となったドワイト・D・アイゼンハワー氏です。
1945年当時は陸軍元帥で、後にロレックスと関りを持つこととなります。
タグ・ホイヤーとロレックスは直接の関わりはありませんが、不思議と縁のあるブランドと言えるでしょう。
1962年、ホイヤーの腕時計が初めて宇宙に持ち出されました。
マーキュリー計画におけるフレンドシップ7ミッションにおいて、ジョン・グレン飛行士がホイヤーの腕時計を着用し、地球を3周しました。
これはオメガのスピードマスターが公式装備品に採用される8か月ほど前の出来事でした。
翌年の1963年、ホイヤーは公道を使用したカーレースであるカレラ・パンアメリカーナ・ラリーへのオマージュとして、カレラを発表しました。カレラは、現在もタグ・ホイヤーを代表するモデルのひとつです。
1964年、NASAによる公式ウォッチの選定が行われましたが、ホイヤーはエントリーしませんでした。
ロレックス、オメガ、ロンジンがアポロ計画用の腕時計開発で競い合う中、ホイヤーはクロノグラフムーブメントの製造メーカーであるレオニダスと協力し、ストップウォッチの開発で培った技術と、オリンピックの公式タイマーとしての認知度を活かして、スピード競技の最高峰であるカーレースの世界に挑戦することになりました。
レオニダスとの共同開発で技術力を高めたホイヤーは、1969年に画期的な自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー11」を発表しました
キャリバー11は、当時の腕時計としては初めてとなる自動巻きクロノグラフであり、オータヴィアやカレラなどの人気モデルに搭載されました。
また、スクエアケースが特徴的な「モナコ」にも搭載され、1971年に公開された映画「栄光のルマン」で俳優スティーブ・マックイーンが着用したことで、一躍スターモデルとなりました。
マックイーンモデルは、現在も左リューズ仕様を継承し、現行モデルとして販売されています。
同年、ホイヤーはフェラーリ・レーシングチームのタイムキーパーに正式採用されました。
カーレースの世界での活躍を目指すホイヤーにとって、この契約は大きな飛躍となりました。
タイムの計測には、1/100秒の精度を誇るクォーツ式のポケットタイマーも使用されました。
1969年にセイコーが世界初のクォーツウォッチを発売したことをきっかけに、クォーツショックと呼ばれる時計業界の激変が起こりました。
機械式時計の売り上げが急落する中、ホイヤーも例外ではなく、1982年にピアジェ傘下に入りました。
さらに1985年には、マクラーレンの共同オーナーであるTAGグループからの資金援助を受け、ブランド名を「ホイヤー」から「タグ・ホイヤー」に変更しました。
この資金援助は、ホイヤーにとって新たなチャンスとなりました。
TAGグループとマクラーレンの協力により、タグ・ホイヤーはカーレースの世界で再び活躍を開始しました。
1988年には、F1レーサーのアイルトン・セナとアンバサダー契約を締結しました。
セナが愛用した「セル」は瞬く間に人気モデルとなり、ブランドの認知度を高めることに貢献しました。
「セル」は現在、「リンク」というシリーズ名で展開されています。
1985年にTAGグループの傘下に入ったタグ・ホイヤーは、新たな資金力を背景に、カーレースの世界で再び活躍を開始しました。
1992年には、F1の公式タイマーに認定され、2003年まで数々の伝説的なレースをサポートしました。
2003年には、1/1000秒の精度を誇るクォーツ式クロノグラフ・マイクロタイマーを発表し、その技術力をさらに高めました。
そして、2004年からはインディカーレースに舞台を移し、さらなる活躍を続けています。
その傍ら、複雑機構の時計製作にもチャレンジし、V4コンセプト、キャリバー360、グランドカレラなどのモデルを発表しました。
バーゼルワールドへの出展を通じて、技術の高さを世界へとアピールしています。
2015年には、タグ・ホイヤーを象徴する新たなキャリバーが登場しました。
1887年に作られた振動ピニオンの技術をベースに作られた新しいキャリバーは、ホイヤー01と名付けられ、カレラに搭載されました。
一大ムーブメントを巻き起こし、現在も高い人気を誇っています。
これらの挑戦により、タグ・ホイヤーはカーレースの世界で確固たる地位を築き上げ、世界的なスポーツウォッチブランドとして成長を続けました。
タグホイヤーの歴史をご紹介させて頂きました。
社名の変わった理由や、レーサーに愛されてる理由もお分かり頂けたかと思います。
今後のタグホイヤーの変化が楽しみです。
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銀座パリス北千住学園通り店
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こんにちは!
今回はチューダーの歴史のご紹介です。
多くのファンをもつ人気ブランド「チューダー」ですが、チューダーはロレックスの普及版というイメージをもつ方も多いかと思います。
今日はそんなチューダーをご紹介したいと思います。
チューダーは、ロレックスの創始者ハンス・ウィルスドルフ氏が、1930年代にロレックスの廉価ブランドとして立ち上げたブランドです。
当時、ロレックスは高級時計ブランドとして成功を収めていましたが、より多くの人に時計を届けたいという想いから、チューダーが誕生しました。
チューダーのブランド名は、イギリスの王家「チューダー家」にちなんでおり、イギリスの庶民に親しまれるブランドとして定着させることが狙いでした。
チューダーは、ロレックスの技術をベースに、より手頃な価格で製造された時計を展開し、イギリスの庶民に受け入れられました。
その結果、チューダーはロレックスの普及モデルとして知名度を高め、現在では世界的なブランドへと成長を遂げています。
チューダーはロレックスの技術をベースに、より手頃な価格で製造された時計を展開するブランドです。
ロレックスは当時、高級時計ブランドとして成功を収めていましたが、高額な価格設定がネックとなり一般庶民には手が届きにくい存在でした。
そこでロレックスはより多くの人に時計を届けたいという想いから、チューダーを立ち上げました。
チューダーはロレックスの技術を採用しながらも、コストを抑えることでより手頃な価格を実現しました。
その結果、チューダーはイギリスの庶民を中心に人気を博し、ロレックスの認知度を高めるきっかけとなりました。
チューダーの最大の強みは、ロレックスとほぼ同じ技術と品質を備えながら、より手頃な価格で提供できることです。
特に世界初の腕時計用防水ケースであるオイスターケースや、精度の高い自動巻きムーブメントCal.3135などは、ロレックスと同じものを採用しています。
また、チューダーは豊富なラインナップを展開していることも魅力です。
サイズやカラーバリエーションのほか、機能やデザインなど様々なニーズに対応するモデルが揃っています。
チューダーはロレックスの普及モデルというイメージが強く、実際に1970年以降にロゴモチーフが薔薇から盾モチーフとなった後はロレックスの普及モデルとしての売り出し方が強くなりました。
特にモデル名が同じ「サブマリーナ」は、チューダー・サブマリーナと呼ばれ、ロレックス・サブマリーナと見た目ほぼそっくりなモデルとして有名です。
チューダーはロレックスの技術と品質を継承しながら、より手頃な価格で提供することでロレックスの認知度向上に貢献したブランドです。
現在ではロレックスと並ぶ人気ブランドとして、世界中で愛用されています。
チューダーは、ロレックスの技術をベースにより手頃な価格で製造された時計を展開するブランドです。
そのリーズナブルな価格を実現する秘密はムーブメントにあります。
ロレックスは、自社製のムーブメントを開発・製造しています。
一方チューダーは、ETA社製の汎用ムーブメントを採用しています。
ETA社製のムーブメントは、オメガやパネライ、タグホイヤーといった一流メーカーでも採用されている高品質なムーブメントです。
しかし、ロレックスの自社製ムーブメントと比べると製造コストが低いのが特徴です。
チューダーはETA社製の汎用ムーブメントを採用することで、ムーブメントの製造コストを抑えより手頃な価格を実現しています。
ただし、汎用ムーブメントだからといって性能が劣るわけではありません。
ETA社製のムーブメントは、精度や耐久性において一定の品質を保っています。
このようにチューダーはロレックスの技術を継承しながら、ムーブメントの製造コストを抑えることでより手頃な価格を実現しています。
ロレックスとチューダーは、ムーブメントの違いこそあれ、外観は非常によく似ています。
しかし、チューダーにはロレックスにはない独自のロゴが配されており、その存在感は際立ちます。
チューダーのロゴは、大きく分けて「チューダー・ローズ」と「盾デザイン」の2種類があります。
チューダー・ローズは、イギリスの王家「チューダー家」の紋章に由来する薔薇をモチーフとしています。
大きな薔薇は「デカバラ」、小さな薔薇は「チビバラ」と呼ばれ、愛好家の間でも人気があります。
盾デザインは、1970年以降に採用されたロゴです。
チューダー・ローズの薔薇を盾の中に収めたデザインで、より力強く洗練された印象を与えます。
チューダー・ローズは主に1970年以前のモデルに使われており、アンティーク時計として高い人気を誇ります。
このように、チューダーのロゴは、チューダーの独自性を象徴する重要な要素となっています。
チューダーはロレックスの廉価ブランドとして誕生しましたが、1990年代頃からロレックスとは異なる独自のブランドとして歩み始めました
その象徴的な出来事が、2015年に発表された完全自社開発ムーブメント「MT5601」です。
このムーブメントは、ロレックスのムーブメントと比較しても遜色ない性能と品質を備えており、チューダーの技術力の高さを示すものとなりました。
また、2016年に発表した「ヘリテージ・ブラックベイ・ブロンズ」は、ケースの材質に銅を採用した革新的なモデルです。
銅は経年変化によって独特の風合いを楽しめることから、大きな話題を呼びました。
このようにチューダーは近年、ロレックスとは異なる独自のデザインや技術を追求することで、廉価ブランドからの脱却を果たしています。
チューダーの特徴として、以下の3つが挙げられます。
チューダーの針は、時針がイカの形に、分針がペンシル形になっており、ロレックスとは異なる魅力があります。
この針デザインは、1970年代にサブマリーナで採用されて以来、チューダーファンに長く愛され続けています。
ロレックスは金属ベルトを使った実用性重視のモデルが基本ですが、チューダーは革ベルトやラバーベルトを配したカジュアルデザインの時計も多く発売しています。
針や文字盤色もロレックスに比べ豊富なバリエーションが用意されており、ロレックスとは違う時計選びを楽しむことができます。
2015年に開発されたチューダー初の自社製ムーブメント「MT5601」は、70時間のパワーリザーブを誇り、他社の高級ムーブメントに引けを取らない持続時間を実現しています。
また、温度変化や磁力の影響を受けないヒゲゼンマイや、安定性の高いダブルブリッジを採用するなど、細かな項目でも高品質を証明しており、スイスクロノメーターの認定を受けています。
チューダーの国内人気は、2018年に日本国内に正規店がオープンしたことをきっかけに、急速に高まっています。
その理由は、往年のダイバーズウォッチの復刻モデル「ブラックベイ」が、近年の復刻トレンドにマッチしているからです。
カルティエやタグホイヤー、ブライトリングやオメガなど、近年多くのブランドが復刻モデルの展開に力を入れており、それに伴い復刻デザインの時計が人気を集めています。
チューダーの定番「ブラックベイ」は、初期のチューダーの復刻モデルに該当するため、この時計界の流れが人気沸騰の追い風となりました。
さらに、2019年にラグビーワールドカップのオフィシャルタイムキーパーを務めたことも、チューダーの評価を高める要因となりました。
ニュージーランド代表オールブラックスとのコラボレーションモデルを発表するなど、ロレックスに依存しない独自のブランディングを展開し、その人気を確固たるものにしています。
いかがだったでしょうか?
ロレックスの廉価ブランドとして歴史を歩んできた「チューダー」ですが、次第にロレックスの廉価ブランドから独自のブランドとして認められていきました。
今や人気の時計ブランドとして成長しました。
そんなチューダーは中古市場でも非常に人気が高いブランドでもあります。
使っていないチューダーの時計があれば是非お気軽にお持ち下さい。
北千住でチューダーの売却をお考えの方は是非銀座パリス北千住学園通り店にご相談下さい。
銀座パリス北千住学園通り店
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